愛し*愛しの旦那サマ。
一秒。
二秒。
三秒……
そして、ゆっくりと口唇が離れる。
「別に興味ない」
「……臣くんが、バレンタインとかに興味なくたって、女性にとっては一応アピール出来る貴重な日なんだよ」
「興味ない」
「だからぁ……」
臣くんがバレンタインというイベントに興味がなくても女のコの方は……
そう、もう一度、説明をしようとした。
だけど―…
「お前以外に興味ないんだよ」
覆い被さる姿勢のまま、私を見下ろす臣くん。
「……ホント、に?」
「ホント」
「全く興味ないの?」
「全然ないね」
そう言うと、優しいキスを私の頬におとす臣くん。
「もう一回」
そんな私の言葉に、おでこにキスをくれる臣くん。
「もう一回」
今度は首筋……
何時もふいに、見せてくれる、臣くんの甘い顔。
言葉。
視線。
全て……
好きで、好きで、仕方ない。