愛し*愛しの旦那サマ。


「……」


見るからに面倒くさそうな顔をする臣くんに、


「ほら、私、このままじゃ寝れそうにないし、ベッドに入ったところでまた臣くんのこと眺めて、気がつけば朝になってそうだし……」


帰って来ても寝れそうになかったら大人しくレンタルDVDでも見てるからさぁ~、と、お願いしてみる。

すると、


「ほんと、お前は二十四時間うっとおしいな」


そう、言いながらも、


「さっさと準備しろよ」


と、ベッドから立ち上がり着替えをはじめる臣くん。


「了解ですっ」


私も急いでパジャマからトレーナーとジーンズに着替える。

何だかんだで臣くん優しいの。


「もう出れるか?」

「あ、せめて眉毛かかせてください」

「……急げよ」

「ハイっ」


臣くんはさっさと着替えてしまって、車のキィーを手に持ち準備完了。

私も着替えは終わったけど、さすがに、まゆ毛半分不在での素ッピン外出は勇気がないので、ドレッサーに座り、まゆ毛をかきかき。

かきかきしていると、


「……」


何だか、とんでもなくお肌が荒れている事に気がつく。


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