愛し*愛しの旦那サマ。
数分後。
レンタルショップに到着。
日付変わって土曜日ということもあってか、深夜2時を過ぎていてもレンタルショップにはそこそこのお客さんがいた。
お店に入ると、臣くんは海外ドラマのコーナーへさっさと行ってしまう。
私は邦画の新作コーナーをざっと一通り見ると、臣くんがいる海外ドラマのコーナーへ。
「何、しれっと隣に来て、ヒトの顔見てニヤけてんだよ」
「え~?何だか、ラフな格好の臣くんもカッコいいな、って思って」
「家でいつもラフな格好してるだろーが」
「違うの。深夜のレンタルショップで見るラフな格好の臣くんは家で見る臣くんと違って、また一段と素敵なの」
「……」
スーツできめてる格好も大好きだけど、パーカーとか着てる臣くんも素敵なの。
そんな風に、ニコニコと臣くんを見つめる私を無視して、臣くんは最近ハマッてるっぽい海外ドラマの新作パッケージの裏側を眺める。(ソレ、正月ニ、マエノシリーズミテタネ)