愛し*愛しの旦那サマ。
そんなわけで。
臣くんが帰宅する時間まで、そわそわ、わくわく、るんるんな気持ちで掃除、洗濯、料理をしていると、あっという間に時間は経ち……
ガチャ、
と、鍵穴にキィーを差し込む音キャッチ。
勿論、玄関へ急ぎ、お出迎えの体制をとる私。
ガチャリ、
と、玄関ドアが開くと、そこには朝同様に眼鏡にスーツ姿の素敵な臣くん。
「おかえりなさ~いっ」
「―…ただいま」
ちらっと、臣くんの手をチェックしてみるけど、通勤用のカバンしか持っていない。
ってことは、このカバンの中?
ピアスとかネックレスとか、アクセサリー類だったら入るだろうし……
それとも、もう既に用意済み?
この部屋の何処かに、こっそり潜ませてるとか??
そんなことを考えながら、臣くんの後について、リビングへ向かう。
ああ。
何だか今日は眼鏡の影響も手伝って、ホント数段素敵。