愛し*愛しの旦那サマ。
……??
ん???
私の口唇と臣くんの口唇、くっついてる。
ちょっと……いや、かなりの予想外の展開に思わず、
がばっ!
と、臣くんから離れる私。
やだ。
ちょっと……
まさか、まさかのお目覚……いや、イヤガラセのチュー成功??
そんなまさかの展開に、放心状態でいると、
「もう終わりかよ」
と、声がする。
はっ、と我に返り、声の方向を見ると、横になったままの臣くんが枕に肘をついて、こっちを見ていた。
「い、い、何時の間に起きて……??」
「さっき」
「さっきって、寝てたじゃんっ」
「お前が隣りでガサガサしてるから目が覚めたんだよ」
何時も、臣くん起床時間に起こす時はすんなり起きないのに……(ナゼ、コンナトキハ?)
ん??
ちょっと待って。
でも、今、起きてたなら……
「あ、あの~…」
「何?」
「今、なんで、その……よけなかったの?」
毎回、なにかと失敗(拒否)してるのに、今、ぜったい臣くんの口唇強奪作戦(いつのまにか作戦)成功しましたよね??