愛し*愛しの旦那サマ。


バンッ……!!


と、勢いよくリビングのドアをあけて、テーブルの上を見る。

するとそこには、リボンをかけた小さな箱。


「臣く~ん……」


ゆっくりと持ち上げて、涙目で小さな箱とご対面……

大事に大事にそれを持ったまま、再び臣くんがいる寝室へ。


「臣くん……何時の間に?」

「お前が風呂からなかなか上がってこないから、テーブルに置いてさっさと寝た」


うそぉ……

のぼせたり、慌てたり、(妄想したり)で、全く気がつかなかったよ……


「全然、わかんなかった……」

「お前の行動からして、そうだと思ったよ」

「開けてもいい?」

「勝手にどうぞ」


リボンを解いて、箱を開けると、


「……かわいい」


小さなダイヤのヘッドがついたシルバーのピアス。


「と、とうだい、もとくらし……」

「……何、泣きながら言ってんだよ」


今までだって、何だかんだで色々とプレゼントしてくれた臣くんだけどね。

何度、

何を贈られても、


感動してしまう私です……



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