愛し*愛しの旦那サマ。


まだ―…あれから五分も進んでいません。


ダメだ。

何時もいる時間に臣くんがいない日は、どうして、こうも時間が経たないんだろう。

今日は何時に帰ってくるかなぁ~。

大体、最近、年度末でお仕事が忙しかったみたいで、平日はゆっくり私の相手もしてくれなかったし。(ソレハ、シカタナインダケドネ)

一次会だけで帰ってきてくれればいいなぁ~。

やっぱり、二次会、三次会まで連れまわされるのかなぁ……(ナゼカ、ミンナ臣クンヲ、ツレマワシタガル)

一次会は居酒屋かどっかで飲むとして、問題はその後よね~

二次会に事務所の女子がいれば、バーとかカラオケとかその辺だろうけど~…


男だけでオネーチャンのお店に行ってたりして。


まだスナックやラウンジまでなら、付き合いと思って目をつぶれるけど……


いや。

臣くん、あまりにもカッコいいから、オネーチャン達も仕事中ということを忘れてしまって、酔ったフリして無理矢理マジで迫られてたりしたらどうしよ……


はぁっ~

と、また溜め息。


そして、チラッと、また時計を見る。


「……」


この位の思考稼動じゃ、全然、時間が進んでくれない。



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