愛し*愛しの旦那サマ。

慌てて携帯電話で時刻を確認しようとするも、携帯電話を携帯していないという事実!

これじゃあ、臣くんに連絡も取れないっ……!


家を出てから―…多分だけど、一時間経つか経たないか位だよね?


やばい。


臣くん、絶対に心配してるっ!

今頃、街中を駆けずり回って私を捜索しているかもしれない……そして、私の知り合いという知り合いに幸代捜索協力求ムの連絡網が回っているかもしれない……っ!

待ってて!臣くん!

幸代はナナメ前の腹黒女子にちょっと捕まっていただけ!

ただ今、無事に帰還イタシマスッ!!




と、

勢いよく、喫茶店を飛び出して、マンションへと走る私だけど……


まぁ、あの臣くんのことですもの。

どうせまた私がコンビニで週刊誌やオ○ンジページでも立ち読みしていると思っているでしょう。(エエ、ソウデショウ)


ん?

っていうか、臣くんの朝食まだだし!


臣くん……お腹を空かせて、今頃ご機嫌をナナメにしているかもしれない……臣くんったら、ああみえて空腹になると普段以上に機嫌悪く見えるヒトだもの……


ああ……それは、とてつもなく恐ろしいことだわ……


とりあえず、急いで家に戻らねばっ!走れサチヨ!

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