愛し*愛しの旦那サマ。

すると、次の瞬間、

ふわっ、

と、臣くんの優しい温もりに包まれた私。


「まぁ、何事もなく無事に帰ってきたから良しとする」

「臣くん……」


爽やかな朝が一転して、ダークな朝になってしまったけど。またまたここで、シアワセな朝へと一転……


「……すぐ、朝食の準備するね」

「朝食も勿論、お願いしたいけど、その前にデザート」


えっ?

それは幸代という名のスウィーツでいいのかしら……?


「もぉ、臣くんったら、デザートは食後に食べるものなのに朝から積極的……」

「は?何ブツブツ言ってんの?とりあえず先に甘くないデザート」


「……」


あ、甘くないデザート、って。

し ま っ た …… !

すっかり、頭から消えていた臣くんからの難題、甘くないデザート……!


「何固まってんの?というか、見た限り手ぶらだけど、何処にあるの?甘くないデザート」


さっきまでの優しさ100%の臣くんヴォイスが、一転……

ついでに、シアワセな朝もまたまた一転しそうな、怪しい雲行き。


< 260 / 498 >

この作品をシェア

pagetop