愛し*愛しの旦那サマ。
すると、次の瞬間、
ふわっ、
と、臣くんの優しい温もりに包まれた私。
「まぁ、何事もなく無事に帰ってきたから良しとする」
「臣くん……」
爽やかな朝が一転して、ダークな朝になってしまったけど。またまたここで、シアワセな朝へと一転……
「……すぐ、朝食の準備するね」
「朝食も勿論、お願いしたいけど、その前にデザート」
えっ?
それは幸代という名のスウィーツでいいのかしら……?
「もぉ、臣くんったら、デザートは食後に食べるものなのに朝から積極的……」
「は?何ブツブツ言ってんの?とりあえず先に甘くないデザート」
「……」
あ、甘くないデザート、って。
し ま っ た …… !
すっかり、頭から消えていた臣くんからの難題、甘くないデザート……!
「何固まってんの?というか、見た限り手ぶらだけど、何処にあるの?甘くないデザート」
さっきまでの優しさ100%の臣くんヴォイスが、一転……
ついでに、シアワセな朝もまたまた一転しそうな、怪しい雲行き。