愛し*愛しの旦那サマ。
そんな理沙子の言葉に、はたして塚本が素直に応じるのだろうか……
と、心配したが、
「そうだなぁ~、臣の顔を見たことだし、帰るとしましょうか~」
やっと帰宅する気になったようだ。とりあえず一安心。
「ほら、塚本。あんた散らかった落花生の殻、片付けて。空になった缶もまとめて」
やっと帰宅モードになった塚本に、理沙子が片付けの指示を出す。
そんな理沙子に、日付も変わってることだし、と思って、
「あ~、いいよ、いいよ~。片付けだったら、後でのんびりするから」
「そう?じゃあ、一応、テーブルにまとめるだけまとめたから、申し訳ないけど後はよろしく」
「全然だいじょーぶ。それより、そこの酔っ払い独身男の連れ出しを頼みます」
一番やっかいな任務をお願いする私。(理沙子、任セマシタ)
「理沙子~、マンションの外までといわず、タクシーで送り届けてくれたらありがたいな~」
「ったく、しかたないわね……じゃあ、タクシーすぐに呼んで」
「りょうか~い」
何だかんだで、面倒見の良い理沙子さん。