愛し*愛しの旦那サマ。
そんな臣くんのストップに
「私のお腹なら、きっと大丈夫だってぇ~少々賞味期限が切れたモノとか平気なタイプだし~」
暢気に大丈夫宣言をする私。
すると―…
「今から行きたい所があるから、今度は腹壊されたら困るんだけど」
と、臣くんが言う。
「行きたいとこ?今から?」
「今からでなくてもいいけど、今からでいいんじゃない?」
そんな臣くんの謎な言い回しに、頭の中に??を浮かべながら、
「どこに?」
と、聞いてみる。
すると、
「場所はお前が決めれば?」
そんな臣くんの言葉に、ますます頭の中に??が倍増する私。
「えー…?でも、臣くんが行きたいんじゃ……」
「お前が集めたパンフレットとか情報誌に載ってる中のどこかでいいんだろ」
?
私が集めてたパンフレットや情報誌……??
「……」
それって、まさか―…
いやいやいやいや、ここで糠喜びしてはダメよ幸代。
また一人で勝手に勘違い、なんて展開はいけないわ。何かとてつもない落とし穴的なモノが隠され―…
そんなことをぐるぐると思っていると、臣くんが座っていたソファーを離れて、カーペットの上に座る私の隣に移動する。
そして―…
「幸代」
私の名前を呼ぶ臣くん。