愛し*愛しの旦那サマ。
でも、よく考えると、迎えに来てくれた時、スーツのままだった。コンビニに行った理沙子が連絡入れてくれたって言ってたけど、やけに迎えに来てくれるまでが早かった。
ただ、一年前の“焦った”臣くんには全く気がつかなかったけど……
「臣くん、わかりにくすぎ……」
「解れよ」
「わかってるよ」
「どっちだよ」
解り難い臣くんの性格は、ちゃんと解ってると思う……
「言っておくけど、今回のことは、昨日の件の機嫌取りで言ってるわけじゃないからな」
「は、はい」
「ゴールデンウィークにお前の親父さんに会った時、親父さんがその日に出席してた結婚式の話を羨ましそうに話してて……まぁ、俺は正直、挙式だの写真だの興味はないけど、」
改めてお前と、お前の両親のことを思ったら、色々と考えたんだよ。
という、臣くんの言葉。