愛し*愛しの旦那サマ。
「……!?」
いきなり腕を摑まれて、バーバリー様のタオルケットの中に引きずり込まれた私。
「朝から耳元でボソボソとかなりウザイんだけど」
あっという間に、私はベッドの上で仰向けにさせられていて―…そんな私の身体の上に臣くんが。
「お、起きてたの?」
「あれだけボソボソ耳元で言われたら嫌でも目が覚める」
「スミマセン……」
そんな状態のまま会話する臣くんと私。
「何?出かけるの?」
「うん……お味噌がきれたので、ちょっとそこまで……」
「ふーん……」
「じゃあ、素早く出かけ―…」
出かけて帰ってくるね、
と、言おうとした瞬間に、
「っ」
臣くんが私の首筋にキスを始めて―…
「お、臣く……」
「出かけるなら、振り切って行けば?」
口唇を這わせながら、そう言い放つ。