愛し*愛しの旦那サマ。
しばらくして、目を開けると見慣れない天井があった。
何だか変な模様をしてる天井。
そして、私は何かフカフカするものの上にいる。
何だ、ベッドの上か……
それに、何だか着慣れない感触がする。
何だ、バスローブか……
そこまで思った所で、
ん?
と、思う。そして、私は勢いよく飛び起きた。
真正面にはガラス張りのお風呂。枕元にはゴチャゴチャした照明の調節スイッチ。その横には―…コンドーさんが2つ。
アパートの一室でも、シティホテルでも、高級ホテルでもなくて……
どう考えても、ラブホさんだった。
ちょっと、落ち着いて、頭を整理してみよう。そう思って顔を上げた瞬間に目に入った人物に、私は唖然とした。
なぜなら目の前にいたのは、私のハートをフル稼働させた―…
あの“櫻井臣くん”だったからだ。