愛し*愛しの旦那サマ。
そんなやりとりをした後、彼女は初っ端からケーキを取りにデザートが置いてあるコーナーへと向かっていった。
俺は適当に料理をプレートにのせて、席へと戻る。
席に戻ると、
「隣り、塚本君に代わってもらっちゃった~」
塚本の知り合いが連れてきた女が塚本が座っていた席にいた。
「私、アユミって言うんだけど、ヨロシクね~仕事はね、歯科衛生士やってるんだ~歳はね~…」
聞いてもいないのに隣の女は自分のことをペラペラと話しかけてくる。
面倒だな、と思いながらも、その女の話を適当な相槌をうちながら聞いていると、
「……」
彼女が戻ってきた。
全種類を取ってきたのか、プレートにはケーキがぎっしり乗っている。
彼女の席は俺の斜め前。
そして、彼女が座ると同時に、
「隣りいい?」
短髪で爽やかな雰囲気の男が空いていた彼女の隣の席に移動してきた。