愛し*愛しの旦那サマ。
10,7櫻井夫婦的“H・W”
十月七日、大安。
私が本日、愛を誓う神様は、というと―…
時は遡り、七月某日。
「もしもし?幸代だけどね、いきなり本題に入るけど、十月七日空けといてね」
と、実家に挙式の予定を伝える連絡を入れた私。
『十月?まだだいぶ先やなぁ~、何かあるんかい?』
電話相手は父、貫一。
「何かあるって、一生に一度の大イベントがね……」
『大イベント?大きな天分現象でもあるんかい?』
「はぁ……?何でまた天分現象なんて……」
『いやぁ、ちょうど今、縁側で夜空を見ながら一杯やってたから言ってみただけ』
「……」
何だかちょっとロマンチックな貫一。
まぁ、ロマンチック貫一はさておき、
「可愛い長女が結婚一年目に晴れて式を挙げることにしたから」
とりあえず本題を伝えると、
『えっ?!本当に……!?』
驚いた様子で貫一。