愛し*愛しの旦那サマ。
バタン、とドアが閉まり、再び控え室にひとりに。
名字が変わって一年経つけど、やっぱり貫一と峰子に感謝の手紙でも書いておけば良かったかな、
ちょっとそんな事を思ってしまう。
と、
トントン、と、控え室のドアをノックする音が。
プランナーさんが来たのかな、それともヘアメイクさん?
「はーい」
と、返事をすると、
「幸代ちゃんっ!おめでとー!」
開いたドアから百合華お姉さま登場。
そして、
「まーぁっ!幸代ちゃん素敵!」
美佐枝ママの姿も。
「わー、やっぱり幸代ちゃん可愛いわねー!そのドレス、幸代ちゃんにピッタリ!」
「もぉ、臣には勿体無いくらい可愛いわぁ~」
素敵な言葉をかけてくれるお義母サマとお義姉サマ。
私の花嫁姿を見て、お義母サマとお義姉サマがこんなに喜んでくれるなんて……
私ってホント恵まれたお嫁さんだね。