愛し＊愛しの旦那サマ。

「そう言えば、お義父さんは……？」


ふと、

臣くんのお義父さんにまだ会っていない……と、思う。


「ああ、お父さんなら、さっき幸代ちゃんのご両親と挨拶をしてて……その後は臣といたような……」


臣くんのお義父サマ……

臣くんのお義父サマなだけあって、かなり渋くてダンディー。

ちなみに寡黙。

まるで未来の臣くんを見ているかのような気分になったり……


「もー、お父さんも幸代ちゃんの花嫁姿見にくればいいのにー」

「でもね、百合華、男親ってこういう時、大人しくなっちゃうものなのよ。まぁお父さんは普段も物静かだけど」

「……っていうか、臣は幸代ちゃんほっといてまだお父さんと一緒にいるのかしら？」

「さぁ……でも、あの二人が一緒にいるのを見るのって結構久しぶりねぇ」


そんなお義母サマとお義姉サマの会話を聞きながら、


物凄く、その場を見たい……そしてムービーに収めたい、


なんて、こっそりとそんな衝動に駆られる私。