愛し*愛しの旦那サマ。
「しかし昔からの疑問だけど、そんだけモテておいて何で女に無関心なワケ?俺が臣だったら、毎日ハッスルだぜ?」
「お前が俺じゃなくても、十分今、遊びまわってるだろ」
「いや、まぁ、それはそーだけど……っていうか~」
塚本の、「っていうか」の後に何の言葉が続くのか―…瞬時にイヤな予感がする。
「っていうか俺が記憶するに、お前が女相手したのって、藤崎センパイ、中谷センパイ、高校の教育実習の新条……と立て続けかよ~とか思ったら、それっきりパッタリ切れて―…」
塚本の言葉に、私はスプーンを持ったまま、フリーズする。
それは―…それは、愛しの臣くんの女性遍歴―…
いや、とっくにそんな情報は、目の前にいる塚本から片思い当初に聴取済みだし、これほど素敵な臣くんだから女の1人や2人や10人や100人や……
いや、100人もいたらイヤだけど、そういう過去があるのは当たり前。
だけどっ!今、その話をわざわざ口にするなよ、塚本!
今にも力ずくでスプーン折りでもしそうな、私の静かな怒りの視線を感じたのか、
「―…そうそう!パッタリ切れて、それ以降は女嫌いで通ってた臣を、モノにしちゃったんだからさ~」
幸代ちゃんは、ほんっと凄いなぁ~!
塚本は慌ててフォローを入れてきた。