愛し*愛しの旦那サマ。
時間も遅いせいか、横になった途端ウトウトと睡魔が襲ってくる。ウトウトしながらも、しかし塚本のやつ、私という新妻がいる前で昔の女の話をするなんて……と、塚本への熱い思いは忘れない。
大体、一番最初に塚本から臣くん過去の女性関係秘話を手に入れた時も、
「俺は幸代ちゃんの見方だぜっ!」
なんて言いながら、臣の昔の女は全員年上の巨乳の美人系で~とか、まな板で平凡な容姿の私へのあてつけのごとく愉しそうにネタ提供をしてくれた記憶がはっきりとある。
しかも、高一の時の教育実習生を最後に臣は一切、女を相手にしなくなってな~臣の隣りには何時も俺がいたってわけよ~
なんて、中学から俺と臣は親密な関係なんだぜ!的に自慢げに話された覚えもある。
そんな事もあって、塚本の女好きは実はそっち系っていうカモフラージュじゃないんだろうか……なんて時々、真剣に考えてしまう。
くう~…
ウトウトしながら塚本のことを考えるなんて……!ヤバイ、今夜は塚本が夢に出てきそうだ。これ以上、塚本の事を考えない為にも早く寝よう。
そんな感じで、夢の世界へイッテキマス状態になった瞬間、
……!!??
息が出来なくなった。