愛し*愛しの旦那サマ。
お義母サマ来訪
翌朝。私は気分良く起床した。
隣で寝息をたてる臣くんに、朝からイッパツ熱いチューをかまそうと唇を狙うが、臣くんが急に寝返りをうったため、枕に突撃してしまった。
気を取り直して、もう一回試みたけど、またもや寝返りをうつ臣くんに失敗し仕方なく諦めた。(実ハ起キテルンジャ……)
それから、朝食の準備をして臣くんを起こし、何時もの様にお見送り。
そして、何時もの様に片付けや掃除をしていると―…家の電話が鳴った。
「はい、さく……」
櫻井です。
そう、言い終わらないうちに、
『幸代ちゃん、おはよ~う』
と、受話器の向こうから上品なマダムの声が聞こえてくる。
この声は―…
お、
お義母サマッ―…!!
「お、おはようございますっ!」
『あのね、今からちょっとそちらへ伺おうと思うんだけど、幸代ちゃん、いるかしら?』
「はい。今日は特に用事もないでのいますけど……」
そう私が答えたところで、
『じゃあ、今から伺うわ』
という言葉の後、プツッと電話が切れた。
そして、
ピンポーン―…
と、インターフォンが鳴った。