愛し*愛しの旦那サマ。
う~ん……と、考えながら臣くんの隣りにピトッとくっついて、臣くんの腕に自分の腕をからませる。
今したいことをちょっと考えたけど、とりあえず今はお隣にいる大好きな臣くんと腕を組んで歩きたい~ということで、臣くんの腕を拝借拝借~。
「臣くん、あったかいね~」
「……俺はまだ寒い」
寒い、と言いながらも背中を丸めることもなく、姿勢正しく歩く臣くん。
「もうすぐ幸代の愛であったまるヨ」
「……そんなんで暖まれば世の中暖房器具なんていらないだろ」
ごもっともな返しをしてくる臣くん。
「でも、臣くんの愛があれば雪山に放りだされても生き抜ける自信アルヨ」
「お前の場合は現実にやってのけそうなのが凄いな」
たまに私を褒めてくれる臣くん。
臣くんの愛があれば、たとえ火の中雪の中水の中!
「じゃあ、臣くん、デパートにでも入ってぶらぶらしたい」
「何か買うの?」
「ううん。まだまだ臣くんと腕組んで歩きたいから、次はデパートぶらぶらバージョンで」
「……」
呆れた顔をしながらも、付き合ってくれる臣くん。