愛し*愛しの旦那サマ。


デパートに入っても、クリスマスムード一色。

そんな中、臣くんの腕を確保したまま、ウィンドウショッピングを楽しむワタシ。

しばらくぶらぶらしたところで、


「タバコ吸いたい」


と、臣くんが言い出したので、しぶしぶ腕を放し、エスカレーター横のベンチで大人しく臣くんを待つことに。ちなみに幸代はノット喫煙者。

それから約五分後。臣くんがこっちへ歩いてくる姿が遠目に見えた。

ヒト、ヒト、人でごった返すデパートの中でも、臣くんは一際目立つから直ぐに見つけられる。

申し訳ないが周りの殿方よりも、そのイケメン麗し度は軽く5馬身……いや、10馬身リードだ。周りの女子達も臣くんを見て色めきたってるのがわかる。


「はぁ~、えらいキレイな顔したニーチャンだな~」


と、ホラ、私の隣に座っている推定年齢七十歳超えのおばーちゃんまでもが臣くんに見とれているわ。

っていうか、おばあちゃん視力イイね。


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