愛し*愛しの旦那サマ。
ハッ―…と、目が覚めたのは深夜二時をまわった時刻。
何だか寝ていたはずのソファーと感触が違ったので、あれ?と、思うと寝室のベッドの上だった。
そして、隣りには眠りについている臣くん。
どうやら、ソファーから寝室のベッドまで運んでくれたみたい。
「ありがと」
臣くんの寝顔を見つめて小さく言う私。
このまままた寝ちゃいたいところだけど、夕食の片付けをまだしていなかった事を思い出す。片づけをしようと、ベッドから抜け出そうとした時、
「……?」
何やら、左手首に冷んやりとした感触が……
何だろう?
と、思って左手首を確認すると、
ヤバイ。
嬉しすぎて、感動して、
思わず、涙まで溢れ出しそう。
だってね、手首にはマリッジリングと同じブランドのブレスレットが光っていたから。
臣くん、本当に反則すぎます。