愛し*愛しの旦那サマ。
「ほら、マスクしとけ」
「あ、ありがとございまず」
「俺にうつすなよ」
「は、はい……」
そんな会話をしながら、私の持つ風邪菌さんなら臣くんを襲う可能性大かもしれない……と、ちょっと心配に思う。
「毛布持ってきてやるから、くるまっとけ」
「ご、ごそくろうかけまず」
「全くな」
臣くんは寝室から毛布を持ってくると、何だかんだ言って優しく、横たわる私にかけてくれた。
そして、キッチンに向かい、お粥を作り始める臣くん。
キッチンに立つ臣くんもステキ。
それにしても―…年末年始またいで風邪にうなされるなんてツイてない。
まさか、クリスマスに風邪っぴきになっていた塚本へのイジワル発言が跳ね返ってくるなんて……
って、ん?
塚本?
もしや、自分だけさっさと快復して、私が寝込んでいた隙に正月休み中の臣くんを何かに誘ってるんじゃ……!?