アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】

16日目 ※100秒の奇跡※

『力也君。どうして、どうして此処にいるの?』


『陽菜、俺さ、もうお前のこと。離さない』


『ずっと、陽菜の傍にいられるようになった』


『昨日、転校してんじゃなかったの?』


『俺、いつも、いつも陽菜の所に
 ひょっこり現れてただろ』


『そうだよ。いつも何処からともなく現れては、
 すぐ居なくなって・・・』


『学校でしか会えない、誰も姿を見たことがない(幽霊学生)。
 それで、陽菜しか俺のこと知らないし』


『だって、学年も言ってくれなかったじゃない』


『学生服着てるから、学生とは限らないと、思わない?』




『力也君、貴方一体何者なの?』




『俺の正体、やっと言える本当のこと。陽菜に』







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