アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「え、私ですか?」


周りの人の視線が、集まってるよ。

この人、スタッフさん?


「貴方に聞いたのだけれども、
 この作品をどう思ってるのかなと思って」


女性はにこりと笑い、私の手を握ってきた。


「私は好きです、このドラマ。
 1話から最終回まで、みる気まんまんです」


「じゃあ、あなたに決定!」


「決定って、いきなり何がですか?!」


決定って、何が決まったの。


この人、普通のスタッフさんじゃないのかも。




「あなたエキストラ、やらない?」


「私がエキストラ、通行人Aとかですか?」
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