アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
エキストラの承諾をした私は、
力也役の子の20m後ろに1時間も立っていた。
何も言わずに、ただ後ろに立っていただけ。
本当に、何にもしないで。
陽菜と力也のラストシーン。
遠くから聞こえてくる、二人の声。
そして、監督の「カット!」
の声で撮影は終わった。
「お疲れ様、今度の最終回。
楽しみにしてます」
「ありがとう、貴方のおかげで台本どおりに
ことを運べたわ。お疲れ様」
「じゃあ、もう私帰らないといけないので」
「ええ、ありがとう。名前、聞いてなかったよね」
「あ、私は星桜子っていいます」
「そう、桜子ちゃんか」
力也役の子の20m後ろに1時間も立っていた。
何も言わずに、ただ後ろに立っていただけ。
本当に、何にもしないで。
陽菜と力也のラストシーン。
遠くから聞こえてくる、二人の声。
そして、監督の「カット!」
の声で撮影は終わった。
「お疲れ様、今度の最終回。
楽しみにしてます」
「ありがとう、貴方のおかげで台本どおりに
ことを運べたわ。お疲れ様」
「じゃあ、もう私帰らないといけないので」
「ええ、ありがとう。名前、聞いてなかったよね」
「あ、私は星桜子っていいます」
「そう、桜子ちゃんか」