アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
アレキンの部屋の扉が、開かれて、本人登場。


「でも、何で親父がいちいち伝えにきたんや? 
 桜子本人が、普通来るやろ、いつも」


鋭いですね、アレキン。


大好物でも、桜子ちゃーんが作った物でも、


私がアレキンを呼びに来た=何か企みがある。


とパターン的に、想像できるんでショウ。


やはり、私の息子ダ。頭はいいヨネ!


さっき、桜子ちゃーんは外に出て行ってマシタ。


だから、桜子ちゃーんに、伝言を頼まれた。

と言えばイイノデス。


「アレキン、そんなに疑わないデクダサイ!
 私はただ、桜子ちゃーんに伝言を頼まれただけデス」


「ほんまかいな?」


「実際に下に降りて、キッチンに行けばわかりマス。
 桜子ちゃーんは、買い物に行ったんデ」


桜子ちゃーんがいつも持っていく、エコバックが、


無かったので、買い物に行ったと断定デキマシタ。
< 123 / 174 >

この作品をシェア

pagetop