アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「そうか、桜子が買い物に行ったんか。
 でも、俺の大好物覚えててくれらんか!」


それなら、さっそく食べにいかなあかんなー。


と言いながら、アレキンは階段を下りていった。


「アレキン、桜子ちゃーんのことを、信用するように、
 なりましたネ。本当ニ・・・」


今のアレキンの信頼度は、


桜子>蛍子>>>>>>シュタインです。


今まで、何回騙してきたのか、わからないですが、


桜子の作ったものだと、信じているため。


シュタインの陰謀は、こうして成功へと一歩コマを、


進めたのであった。


「後、30分もすれば、かわいい息子に、素直なアレキンに、
 会えるのデスネ!!」


ほろり、と涙を流しながら、シュタインはまた、


地下室へと、姿を消していった。



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