アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
『むう、うるさいです、お父さんと誰?』


目の前には、身長100cm位の少年が目をこすって、


こちらを見てきています。


「おお、息子よ、目覚めマシタカ。
 プティに、なってしまイマシタ」


「プチって、もしかして小さい。って意味ですよね?」

「ソウデス。プチではなく、プティ。デス桜子ちゃーん」


目を覚まして、起き上がった、プティ・アレキン。



プティ・アレキンて、洋菓子屋さんの名前みたい。


でも、プティ・お兄さん、かわいい!

お目目、くりくり、人形みたいに、かわいい。


小さい頃の、お兄さん、こんなにもかわいかったんだ。


桜子、小さくなって、若返ったアレキンに、


ノックアウトされました。

『お父さん、お母さんは何処にいるの?
 その女の人、もしかして、助手さん?』


「アレキン、この人は貴方のお姉さんの、
 桜子ちゃーん。では、ありませんカ。覚えてないノデスカ」




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