アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「アレキンが、私の息子が・・・。
 ・・・ははははははははぁぁ・・・」

私、もしかして酷いこと、言っちゃったの、かな。


いつも、あんなにハイテンション、なお父さんが、

泣いて、叫び、地面に、うつ伏せにになっている。



お父さん、完全に壊れてしまったの?もしかして。


プティ・アレキンに、嫌いって言われたから。


「お父さん、大丈夫ですか?」


お父さん、そんなに泣いて、鼻水、拭いて下さい。


床に垂れてます。涙も込みですが、

後で掃除しないといけないの、私だし。


「・・・桜子ちゃーん。その子、お願いシマス。
 若返りはしましたが、若くシスギマシタ。
 お父さんハ、反省して、地下室に篭ります」


プティ・アレキンは、ほっぺたを膨らませて、


まだ、拗ねているようだ。


『お父さんなんか、嫌いだもん・・・。
 泣いたって、僕、知らないもん』


父につられて、プティ・アレキンも、泣きそうな。5秒前。




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