アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「一人ぼっちで、いつも家にいたのかな?」


『さくらこおねーさんは、どうして、今まで何処にいたの?
 僕のおねーさんなら、もっと遊んで!』


やっぱり、昔から両親共働きだよね。

二人とも、国家機関で働くだけの、頭脳の持ち主だから。


余計に、家に帰ってくる機会が、少なかったんだろうな。


だから、プティ・アレキンになったお兄さんが、


こうやって、傍にいてくれなんて言うんだろう。


私よりも、小さい頃両親の愛情が、足らなかったか、背伸びして、


大人と一緒の扱いを、受けていたのかも。


私より、頭脳は、頭はいいだろうけど、心は、


心は、親に甘えたい。かまって欲しい。


今の、状況を見ていて、私はそう感じた。


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