アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】

イスに座って待っているアレキンが、スプーン片手に桜子を見る。


「はい、アレキン。桜子特製ほうれん草シチューだよ」


今日はプティ・アレキンリクエストのほうれん草とジャガイモが沢山入ったシチュー。


大鍋で作ったけど、半分は２つの食材で占領されている状態。


こんなに沢山盛ったけど、食べ切れるかな？


小さくなった、アレキンにいつもの量お皿に入れちゃったし。

大好物が沢山入っているから、大丈夫だよね？



桜子はテーブルにことんと、シチューの入った皿を置く。

『わーー、シチューお・い・し・そ・う・だね！』


「本当に？ちゃんと、手洗った？」

『うん、洗ったよ！さくらこおねーさん。じゃあ、いただきます』


イタダキマス、と言ってからアレキンはパクパクとシチューを食べていく。


やはり、いつもの食事ペースより遅いが、確実に食べている。


完食しそうな勢いで、食べていく。