アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
アレキンは、一人先にお風呂場へと向かった。


本当にアレキンお兄さんなんですか?って本人に聞きたい位。


今のプティ・アレキン(小さく若返った4歳児の兄)なのだろうか?


だって、聞き分けのいい子です、本当に。


一人でお風呂にも入れるし、食器のお片づけしようか?って言ってくれるし。


弟が居たら、こんな気持ちになれるのか。

かわいい弟、すぎるのかも。


笑顔も邪な面はないし、単純に感情を表すし、お父さんを沈没?させるし。


16歳のお兄さんも最強だけれども、4歳のアレキンも最強だ。


前は黒さ、口の悪さが武器だったけど、今はかわいさが武器。


この4歳の性格のまま、何にもなく成長したらやさしいお兄さんに・・・。


あんなに、黒い黒い笑顔が似合う兄じゃなくて、白い微笑みが似合うお兄さんに。



・・・・。



・・・・・。


・・・・・お父さんのしようとしていたことの意味、何となくわかりました。


< 144 / 174 >

この作品をシェア

pagetop