アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「フィニーーシュや」

ピピ、私はストップウォチを止める。


さっさかと、掃除機を掛け終わったようだ。


「はい、おしまいや。
 でタイムはどうないや?」


「4分12秒です」


「ほら、お前の8倍は速いゆうこよや。
 妹のお前も俺をみならってやな、」


偉そうに掃除機の時間を自慢する義理兄。


ただ、掃除機さーーーーと掛けただけ。


隅っこの掃除とか、本棚とかのほこり落としてもないのに。


それで、4分12秒・・・。

綺麗に隅から隅まで、掃除できてないくせに。


「もう、自慢しまくって下さい。私はもう聞きませんけど。
 あなたは兎で、私は亀っていうことです」

「兎と亀って、俺が速くて、お前は亀のように遅い。
 そうか、自分でわかってるんやったら、もっと早く
 スピード「もう、勝手にしてください!!」」


バン!!


私は部屋のドアを思いっきり閉めてやった。




誰が兎と亀にたとえたと思ってるのよ。


もう、しらないんだから!


数日後、義理父が地下室から出てきて、

掃除の話で、義理兄をからかっていました。


結局勝ったのは、亀みたいな私だったてこと。



兎と亀、最後に勝利するのは亀さんだった。

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