アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「大和撫子とか何ですか、また文句言いにきたんですか!?」
毎日顔をあわせては、喧嘩に討論、口げんか。
もう、嫌になっちゃうったらあらしない!!
「お前いちいち反応せんでもええがな。
おてんば嬢。黒髪は大事にすべきやで」
「何で貴方にそんなこと言われないといけないんですか?
もう、いちいち相手するこっちの身にもなってください」
義理兄の一言、一言に腹が立つ。
何故だかは、わからない。
やっぱり、いきなり兄ができました。
なんて理由は、受け入れがたいのよ。
「そういえば、シャンプーとリンスなかったからほれ」
義理兄の手には、スーパーの袋。
それを手渡される。がさがさと中身を見ると
「これって、ハーブ&エス。新発売の地肌系の。
何で、これ買ってきたんですか?」
そっぽを向いて、ごにょごにょと。
「今から毛根を大切にせな、あれや。髪の毛根。
なくなったら悲しいやろが!」
「毛根大切にしないと、将来はげるんですか?
義理兄さんは、その家系だとでも?」
「・・・・・。そうや。おとんの家系は。
最終的に、髪が無くなる。悲しいは」
たそがれる兄に、何か同情してしまう私。
毛根って、大切にしないといけないと考えた時だった。
毎日顔をあわせては、喧嘩に討論、口げんか。
もう、嫌になっちゃうったらあらしない!!
「お前いちいち反応せんでもええがな。
おてんば嬢。黒髪は大事にすべきやで」
「何で貴方にそんなこと言われないといけないんですか?
もう、いちいち相手するこっちの身にもなってください」
義理兄の一言、一言に腹が立つ。
何故だかは、わからない。
やっぱり、いきなり兄ができました。
なんて理由は、受け入れがたいのよ。
「そういえば、シャンプーとリンスなかったからほれ」
義理兄の手には、スーパーの袋。
それを手渡される。がさがさと中身を見ると
「これって、ハーブ&エス。新発売の地肌系の。
何で、これ買ってきたんですか?」
そっぽを向いて、ごにょごにょと。
「今から毛根を大切にせな、あれや。髪の毛根。
なくなったら悲しいやろが!」
「毛根大切にしないと、将来はげるんですか?
義理兄さんは、その家系だとでも?」
「・・・・・。そうや。おとんの家系は。
最終的に、髪が無くなる。悲しいは」
たそがれる兄に、何か同情してしまう私。
毛根って、大切にしないといけないと考えた時だった。