アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「おとん、またそんなもん作りおって。
 こりへんやっちゃな?。プラスアルファーも」


学校から帰ってきたアレキサンダーが、ハリセン?をもって


父と桜子の前に立ちはだかる。


むよん、むよむよの物体は辺りにとびちり、


グロテスクな状態になって動きはしていないようだ。


「プラスアルファーって、私は桜子です!
 でも、何で義理兄が・・。て、話聞いてたの。
 もしかして、もしかすると・・・?」


ああ、義理兄が怒ってる。これが、腹黒いってやつかな。

黒い、黒い、黒黒黒。

笑顔でいても、目が笑っていません。


「アレキーン、スミマセン、スンマセン。スンマソン!
 これ、すみませんス行活用形で・ス」


父は手を合わせて謝っているが、ふざけている。


「変な関西弁つかうな、ゆうとるやろが!
 まったく、・・・そうなんかいな」

あれ、義理兄。顔が少し赤い?なんで。

にやにやした顔で私を見るなー。

「なんですか、人の顔みてにやにやと笑って。
 気味が悪いです、なんか」


「当然や~、桜子ちゃ~ん。いやー俺も好かれたもんやな。
 おとん、覚悟はできとるか?」
< 28 / 174 >

この作品をシェア

pagetop