アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
ーーーー翌朝ーーーー


「あの、むよむよどうするんですか?」

動いてないけど、グロテスクー。

もう、義理父さん逃げていっちゃたし。最悪。


「アレは、この瓶に回収せなあかん。
 手伝うてくれるか、桜子?」


桜子って、桜子て私を呼んだ!


「ちょっと、タンマ。私のこと桜子って。
 今言ったよね?」

「そうや、妹やさかいに。
 何かおかしいかいな、さ・く・ら・こ ちゃん」


笑顔で答える義理兄、いや兄さん。


「理由わかっとらんみたいやけど。
 まあ、ムヨムヨが教えてくれた。お前の思いを」

「思いって、なんですか」


「しらん方が、お互いにいいことやねん。
 だから、このむよむよの件。
 俺達は、真の兄妹になったんや!」


が、っと両手をとられても、困るんですが、

何が何で、どうしたらこんな展開になるの?



「だから、何が原因でそうなるのよーーー!」






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