アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「どないした、桜子?かいもんから帰ってきたんか」


「義理兄さん、どうしましょう!
 にんじんがないと、
 今夜の夕飯は・・・、ぃです。」


がっくりと、肩を落とす桜子。



何があったのか、


さっぱりわからないアレキサンダー。


桜子、いったいどないしたんや?どんよりして。



「今夜の夕飯は、の続き何や。自分なんか暗いで?」



明らかに気分が沈んでいる妹に、


どうせっしたらいいか

わからないアレキサンダー。



頭をぽんぽんと軽く叩いたり、


なでてみたりしたが、反応がなかった。


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