アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
そして、食料品売り場にある


にんじんを1袋を持ってレジへ。



「これで、間に、合う・・。やったで、桜子」


さっそくレジで、お会計のはずが、


「いらっしゃいませ、
 お会計269円になります」



「え、っと金、財布忘れてもうた!
 でも、ポケットに入れ取るのが」


あわてんな、俺。


冷静になって考えたら、


ズボンのポケットに小銭があったはず。


ガサガサと探す。

しかしポケットには、

10円玉が8枚と5円玉が1枚=85円しかなかった。


「85円しかない、どないしよう。
 もう閉店前やし、家に戻ってる時間なんかない!」


ガラガラガラと外では、


シャッターが降りる音がする。

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