アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
「14万なんて、お金。
 私、貯金もそんなににないのに」


少し涙目な、桜子。


兄はというと。


新聞紙の中から、


何かを取り出した。


「桜子、14万の品物みせたる」


そう言って、何かを見せた。


「これわな、ある町工場で作られた、
 幻の一品なんや!」



ジャーーン!と嬉しそうに見せるアレキン。


「どうや、この輝き!」


「重さと、フォルム!」


「長年の職人にしか作れない」


「これこそ、関西人の心」


「1年待ち、ネットでも売ってない」







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