アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
抑えよう、桜子。


今キレても、怒っても、


義理兄さんが悪いわけじゃない。


「これはなー。かくかくしかじか」



義理兄の鉄板の説明、


素晴らしさ。


色々と聞かされて、2時間。


「という訳で、値段は高いけどな」

「職人魂と、関西人の技術の結晶だと」

「そうや、これ実際に有名な店で
 使用されてんねんで?」



銅のたこ焼鉄板。


使い込めば使いこむ程、


油が鉄板になじんで


おいしいたこ焼ができるらしい。



関西人は1家に必ずたこ焼機がある。


本当の話のようだった。
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