アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
どうして、私はあの子の寂しい気持ちに、


気づかなかったのだろうか。


私自身、沢山の家族と。両親に、兄や姉。弟、妹。


6人兄弟だったので、いつも誰かがいてくれた。


アレキンは、一人っ子で聞き覚えのいい子過ぎでした。



幼いながらも、頭だけは私の遺伝子だから、


頭はいいし、覚える、語学も優秀。


芸術も一応、展覧会に2度ほど賞を貰ったりと。


疲れて帰ってきた私に、笑顔で迎えてむれたのも、


10歳まででしたね。



『人間的に完璧な息子』だと、ずっと思っていました。




しかし、とあることがきっかけで、


あの恥ずかしがり屋さんだった、アレキンが変わった。
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