アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
頭の中で妄想してた、


架空の義理姉?クレオパトラと


間違えてなのか、桜子の顔は青ざめていた。


いつも、元気がとりえの桜子が、無表情で、


嫌、何か世にも恐ろしいものでも、


見たかのような顔をしていたため、


アレキサンダーは、桜子が心配になった。


「おーい、桜子。
 起きてまっかー?」


「・・・・・あははは。
 て、アレキンお兄さんー!!」


「そうやで。アレキンお兄さん!
 やで。てか、アレキンて言ったかいな自分」


桜子が、いつも「義理兄さん」としか言わん桜子が、

「アレキンお兄さん」っていったよな。


『アレキン兄さん』が何回も頭の中で、リピートされる。


「え?クレオ、じゃなくて、アレキサンダー
 お義兄さん。って言ったんですよ」
< 92 / 174 >

この作品をシェア

pagetop