アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】
お兄さん、もう締めくくりの場面です。
ここでもう、終わりなんですけど。
えーい、全部話ちゃえ!
桜子は先ほど、もしも
アレキンが女で、義理の姉さんだったら。
の架空の話を聞かせた。
はーん、そんなこと妄想しとったんかいな。
とじと目で私を見ないで下さい。
すみません、と心の中で言いますから。
「クレオパトラより、親父やったら。
どっちかというと、楊貴妃ってつけそうやな」
「なんで楊貴妃なんですか?」
「俺の前のおかんが、中国人やったから。
ただそれだけや」
「それだけって、お義父さんて何人ですか」
「ドイツ人、やけど。親父」
ここでもう、終わりなんですけど。
えーい、全部話ちゃえ!
桜子は先ほど、もしも
アレキンが女で、義理の姉さんだったら。
の架空の話を聞かせた。
はーん、そんなこと妄想しとったんかいな。
とじと目で私を見ないで下さい。
すみません、と心の中で言いますから。
「クレオパトラより、親父やったら。
どっちかというと、楊貴妃ってつけそうやな」
「なんで楊貴妃なんですか?」
「俺の前のおかんが、中国人やったから。
ただそれだけや」
「それだけって、お義父さんて何人ですか」
「ドイツ人、やけど。親父」