復讐神
_____________
「…、ん…。」
ゴソゴソ…
ん?
僕は、変な違和感で目が覚めた。
…
「ニャアー、」
…僕の布団の中には、猫がいた。
手のひらサイズの、黒猫。
…
「黒猫…。可愛いなあ。」ニコッ
そう笑いながら、猫の頭を撫でてあげる。
…それにしても、どこから入ったの?
「…ねえ、」
_____________
誰かこの部屋にいる。
さっきの違和感は、この黒猫に対してじゃなく、人の気配を感じたから…
「ねえ、出ておいで。僕は何もしないから。」
そう優しく言うと、ガタッと物音がして
_____________
「あの、勝手に部屋入ってごめんなさい。…でも、わたしに気付くとは思わなかったから…。」
そういいながら出てきたのは、
まだ幼さの残る顔をした少女。
…でも、なにか人と違うようなオーラがある気がする。