復讐神
「あ、わたしは幽霊ですから、部屋は通りぬけることが出来るんです。」
____________
幽霊?
…え?僕、今幽霊と喋ってるのっ?
「じゃあ、みおは僕以外の人にも姿が見えるの?」
「あぁ、えっと、色々操作できます。今はみんなに見えるようになっています。」
…色々変えられるってこと?
___________ふっ、
それは面白いなあ。
僕のものにしたい。
「そうなんだあ。…じゃあさ、」
____________スッ
すばやく、みおの目の前に迫る。
みおは、驚いたまま固まっている。
そんなみおの耳に、ふぅっと息をはく。
「っ、…シン?」
____________グイッ
彼女の腕を掴み、グッと引き寄せ、
目をスッと捉えて
「僕のものになって?」
そう言った。