復讐神




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そして、僕は




隣に可愛い少女を連れて、町にでた。




すごく注目されてる気がするけど、




みおは全く気にしてないみたいだった。




「兄妹かな?可愛いくない?」




「男の子顔見えないから分かんないじゃんっ」




学校の帰りと思われる中学生や高校生がうじゃうじゃいた。





てか、僕ら兄妹に見えるんだ。



ふふっ、なんか楽しい♪




「ねえ、みお。」



「なあに?」




隣でるんるんと上機嫌で歩くみおに話しかけると、




みおは可愛い笑顔でこっちを見た。




「今からいくところでは、名前が分かっちゃまずいの。」





さすがに、今日僕の正体がバレるのは、面白くない。




もっと、苦しめたいからね♪




「うん、じゃあ名前変える?」





案外ものわかりのいいみおに感心しながら、笑顔を続ける。





「僕は、復讐神って名前ねっ!実は神が本当の名前なんだ。」




復讐神____________




僕の名前は、神と書いてシン。




本当の名前かはわからないけど、喜之にはそう育てられてきた。




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