復讐神
そう思いながら、殴ってた男をドサッとおいて、
その場に立つ。
「…シイ、おいで。」
僕がそう優しい声で言うと、シイはスッと僕の横に現れた。
多分、姿を見えなくしてたんだ。
龍「はっ、なんだあのガキ!突然現れたぞ!?」
美「ていうか、こんなことしたのはてめえらだよね?」
キッと美奈子がこっちを睨む。
そんな顔は、僕を興奮させるだけだけど。
僕は、その言葉に、口元をニコッとさせ
「そうだよ♪」
と言った。
すると、無口な人がいきなり反応を示した。
湊「…お前はるか?」
愛「 はっ?コイツがはる!?」
麻「口元が似てる。」
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あれ?
よく気づいたね?
でも、本当のことは、教えてあげないけど。
シイ「ふふっなあんだ、教えないんだ。」
すっかり口調がもとに戻ったシイに、
みんなは目を見開く。
龍「おい、お前誰に話してんだ?」
友「まさか、他に仲間がいるんですか?」
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仲間…?
僕らは別に仲間じゃない。
シイ「わたしは神に話してるんだよ?それに、わたしたち以外には誰もいないよ?」
フフッと楽しそうに笑うシイ。
それに、龍牙がまたつっかかる。
龍「てめえ、嘘つくんじゃねえ!」
シイ「え?嘘なんてついてないよ?…ていうか、わたしと神は仲間じゃないし。」
シイがそういうと、みんな目を見開いた。